クラムボンのスペシャル編成も何のその、いつだって真っ向勝負を挑むのがMOROHA。「我々、(この日の出演者で)最年少でございます。最年少の特権は上に噛みついて怒られること。っていうか、ステージに立ってマイク持つ者の特権は誰かれ構わず中指を立てること。別に遊びに来たわけじゃねえんだ!!」――そんなMCからのアフロの鬼気迫るラップが、UKの強烈なパーカッシヴギターが轟く「俺のがヤバイ」で、オーディエンスの心は熱く震えた。あまりの衝撃で動けなくなっている人も多い。温かく人情味あふれる「Apollo 11」が始まれば、今度は感動で動けない。「乾杯!」というささやかなコール&レスポンスを決めたあとは、「革命」で再び自分たちの意気込みを見せつける。ガツンと殴られてハッとしては、ぎゅっと抱きしめられるような、言わば魂の交歓。それはラストの「四文銭」まで、泥臭い美しさのまま続く。2人がパフォーマンスを終えたとき、フロアには心地よいどよめきが残っていた。
Text : 田山雄士 Photo : Taku Fujii