記念すべき10回目となる「Bowline」のトップを飾ったのは、クラムボン。舞台中央に徳澤青弦カルテットを配し、クラムボン(原田郁子、ミト、伊藤大助)のトライアングルで外側から包み込むような贅沢な編成だ。ミトの弾くアコギが観客の手拍子を誘う中、ライヴは「Re-Re-シカゴ」でスタート。チェロ、ヴァイオリン、ヴィオラの音色も重なり、優雅なアンサンブルに早速うっとりしてしまう。最新作『モメント e.p.』からの「希節」ではステージがオレンジに照らされ、演奏の温かみ、柔らかみが場内によりじんわりと広がっていく。「tiny pride」では緑と青に変わり、荘厳さが深まる。実に起伏豊かな見事な展開。こちらは安心して身を預けていればいい。ミトも「こうやってアコースティックでね、ひさびさにスペシャルな感じができて嬉しいです」と語る。「ララバイ サラバイ」の曲中には原田の両サイドにミトと伊藤がやって来てピアノ連弾まで飛び出すなど、いきなり豪華すぎて最高でした。
Text : 田山雄士 Photo : Taku Fujii